「好きだから」
以上。
…と、いうわけには参りませんね。
ひょんな事がきっかけでこのサイトにいらした方、作品を見てくださった方の中にはこの人(やすかわ)がなぜ軍人を描いているんだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
一度その理由を述べてみたいと思います。
私が軍人に関心を持ち始めたのは中学生の頃の事でした。
きっかけは映画・漫画。そして、一番大きかったのは同人誌!
すでに夏冬のコミックマーケットに通うようになっていた私はとある作家の作品で、想像ではなく”実在する”軍人の存在に興味を持つようになりました。
その作家は”実在する”軍人のエピソードからギャグマンガを描く方で、最高に面白い作品ばかり。同人誌を読むときは常に抱腹絶倒でありました。
…と、同時にその知見の広さに驚き、そして、登場人物たちに好意を(LIKEですぞ)寄せていったのです。
なぜかといえば、恐らくこれは世間でいう所の”ギャップ萌え”だったのでしょう。私はそういうのが好きな性質でありました。
”軍人”という厳格な、しかも!大日本帝国の!厳格に厳格を100乗したような存在の…人間味溢れるエピソードを知る度に好感度がアップしていきました。
―というわけで、基本的に私は概ね軍人に対しては”好意的”な態度で接しています。色々言われる事はありますが、物事はそう一面的に捉えられるものではありません。
私たちは3次元の世界に生きているのですから。
角度が変われば、物の見方が変わるのは当然なのです。しかし、その「当然」に気づくのが難しい。
「戦争」という事象は、それをよくよく教えてくれると私は思います。
その後、私は大学という学問の門を歴史学で叩きました。
到底ものにはなりませんでした。どうやらこの学問は終生続けなければならないようです。
挑みがいがあるではないですか!
「なぜ」から始まる学問を、私は漫画で「答え」ていきます。そこには私の感性が乗算されますが、共感していただければ嬉しい限りです。
そう、『共感』こそが重要なのです。
『共感』は時間も場所も越えていきます。その共感が私たちに教えてくれる事は少なくないと私は考えています。
さて、「私が軍人を描く理由」。それはやはり「好きだから」に尽きてしまうようです。
…という、元も子もないお話でした。
以上、おわり!